目的を達成するには完全主義を捨てて間違いを楽しむ

完全主義にはいいところがない。

なんでも完璧にこなそうとしてしまおうと考えると、極端に時間をかけて欠点をなくしていこうとするか、もしくはどうせ完璧に出来ないのだからと考えて全く手をつけないでいてしまうからだ。

 

本来物事には完璧というものなどない。それでも完璧にしてしまおうと考えてしまうのは、人間の性なのかもしれない。もし完璧主義に陥ってしまったのなら、適度に手を抜いてみるのだ。完璧を目指して莫大な労力をかけるのでもなく、どうせ出来ないのだからと自暴自棄になって手を付けないのでもなく、適当にいい塩梅に手を付けてみる。そうすることで100にはならないが、0にもならない。20か10か、もしくは1でも前進することにはなる。これを積み重ねていけば、やがて100に到達するというものだ。

 

ここには成果を出すという目的以外にも、達成感が生まれることにもなるのだ。

これだけやったと目に見えれば、それが自信にもつながる。それが自己肯定感を生み、さらにやってみようと行動にもつながっていく。えてして完全主義者は決して満足することがないから、自己肯定感は低い。どれだけやっても、まだまだ全然足りないと考えてしまって、自己嫌悪と罪悪感にまみれてしまう。

 

完全主義を回避する考え方として、結果が全てではないことを認識することが必要だ。

最終目的に到達するために過程が必要なのは言うまでもない。しかし、ゴールに到達することが目的だったとしても、過程をないがしろにしていいというわけではない。過程とは、最終目的に到達するための小さな目的の集まりだと考えるのだ。それらの小さな目的は、最終目的のための目的であると同時に、それ自体満足感を与える目的なのだ。いわば小さな目的を達成すること自体が成功の連続なのだ。

 

例え小さな目的を達成したとしても、最終目的を達成できなければ成功ではないと考えてしまわないだろうか?

その考え自体がまさに完全主義なのだ。人間は誰しも間違う生き物だ。成功もするし失敗もする。誰も成功を先取りして行動することなど出来ない。では間違ったら、そこに価値はないのか?

いいや!間違うこと自体に価値があるのだ。

なぜなら間違いが起これば、修正をかけてより自分が望む方向へと軌道修正できるからだ。だからより早く間違いを起こし、軌道修正を出来るだけ早くかけることができれば目的達成に早く近づくことができる。

 

完全主義を捨てよう。

間違いを楽しもう。

それが成功に至る近道になる。